【初演時アンケートより】

初演時のアンケートより一部抜粋で、
実際に『水分』の世界を体感されたお客様の声を集めてみました。

  • 一言で引きこまれました。言葉の一つ一つによって映像が鮮明になり、立体感を帯びる感じがすごかったです。目の前が雪原でした。
  • 耳でみる芝居!
  • 水だったり音だったり、声、花、空間が、最初は無機的なつながりだったのが、一つずつ有機的なつながりを、自分の中(見ているうちに)で結び付けていく時間だったと思います。
  • 仕事で、動物の解剖をしていたことがあります。その時の、臓器と血のにおいがぐわっと襲ってきました。死んでいるのに、生きている時の熱が残っていて、死体なのか物体なのかわからないやつ。
  • 椿の生首に見えました。ぽとりと、生命が終わるみたい。花びらが散るのは、生命が少しずつ、終わっていくのかと思った。終わってしまった生命の肉体が、少しずつ腐ちていくのかとも思った。
  • 言葉が意味をもつとは、こういうものなのかと。
  • ただただ動く空気(声)にだけ集中していると、語り手と同じ白い色の背景に置かれた花が、だんだん語り手のように見え、床の間の花が僕なのか?と思いました。
  • 静かに静かに激しく。生命の血潮を思い浮かべていました。生物と土地と水。まだ消化はできないけれど、生きるとは何が大切かを考える時間になったように思います。
  • 死ぬ時って、こんななんだろうなあ。
  • ひきこまれ、どこに連れていかれるのか、こわいのに、行きたい。