水を分ける、水が分ける。

男を、
雪が取り囲んでいた。

吹雪が吹き荒れていた。
零下二〇度。
空から吹き降ろすもの。左右から頬に刺さるもの。下から巻き上げるもの。
四方。八方。
雪。白い圧力が押し寄せていた。

【概要】
主水書房プロデュース作品。
純日本家屋に吹き荒れる獰猛なまでの雪風。
その白い渦の向こう側から響いてくるのは、あるひとりの男の半生だった。
流れる水のように刻々と姿を変え身体を変え語り続ける男に、悪い芝居の山崎彬を迎え、雪崩のように押し寄せる言葉とイメージの奔流、厳寒の大地にきらめく一大叙事詩を、砂の上の企画の司田由幸が書き下ろす。
父は撃ち、鹿は雪原を渡る。子は育まれ、雪花は空を舞う。目も眩むような白の中、ゆらゆらと水ごしに見えてくる景色と、ヒトのかたち。


【水分-みくまり


主水書房プロデュース作品

作・演出 司田由幸

Cast
山崎彬(悪い芝居)

Staff
室礼 片桐功敦
音楽 寺田英一
衣裳 高橋真美子
宣伝美術 東學
写真 渞忠之

2012年
03/9(Fri)
10(Sat)15:00-/19:00-
11(Sun) 15:00-/19:00-

会場 主水書房 

前売 \3,000 / 当日 \3,500